認知症の親、施設に入れたいけど・・・どうしたらいい？

認知症の親を施設に入れたいと考える場合、多くの家族がどのように進めれば良いか、またどんな施設が適切かについて悩みます。この重要な決断は、まずはケアマネージャーや地域包括支援センターに相談することが第一歩です。これらの専門家は、認知症患者のニーズに応じた介護サービスや施設の種類、利用方法についてのアドバイスを提供してくれます。今回は介護施設の選び方のポイントをお伝えしていきます。

１．親が認知症に、どうする、家族の心の内

親が認知症の診断を受けた瞬間から、家族は様々な感情と直面し、これまでの生活が大きく変わることになります。

・心の動揺と受容

最初に診断を受けたとき、多くの家族は衝撃と否認の感情を抱きます。しかし、時間が経つにつれて、状況を受け入れ、どのように対応していくか考え始めます。この段階で、家族は情報を集め、支援のためのネットワークを構築することが重要になります。

・責任と負担の感じ

親の日常生活の面倒を見る責任を感じることは自然なことですが、介護は時間とエネルギーを大量に要するため、家族にとって大きな負担となります。特に、仕事や自身の家庭を持つ人にとっては、バランスを取ることが一層困難になります。

・情緒的なサポートの必要性

親が認知症になると、家族間での情緒的なサポートの必要性が高まります。相談できる相手がいること、理解し合えるコミュニティがあることは、精神的な健康を維持する上で不可欠です。

・専門家との連携

ケアマネージャーや医療専門家との連携は、親の状態を適切に管理し、家族が直面する問題を解決する上で大きな助けとなります。専門的なアドバイスや介護サービスの利用は、家族にとって大きな支援となります。

２．認知症の親を施設に入れるという選択は一般的

認知症の進行と共に、自宅での介護が困難になるケースも少なくありません。このような状況下で、専門的なケアが提供される施設への入所は、現代の社会状況では一般的であり効果的な選択肢といえます。

・介護の現実

家族だけで全ての介護を担うことは、肉体的、精神的な負担が大きく、家族の生活全体に影響を及ぼすことがあります。特に、認知症が進行し、夜間の徘徊や行動の変化が見られるようになると、24時間体制での見守りが必要となり、家族にとっては非常に困難な状況になることがあります。

・施設ケアのメリット

施設では、経験豊富なスタッフによる専門的なケアを受けることができます。また、医療機関との連携も整っているため、急な健康問題が発生した際も迅速に対応してもらえます。さらに、同じような状況にある他の入居者との交流を通じて、社会的な孤立感を軽減することも大きなメリットです。

・家族の役割

施設への入所後も、家族が果たす役割は終わりません。定期的な訪問やコミュニケーションを通じて、親との絆を保ち続けることが重要です。また、施設スタッフとの連携を通じて、親の状態やケアの質を確認し、適宜フィードバックを提供することも求められます。

３．認知症の人が入る施設とは、その種類について

認知症の人が入ることができる施設には、さまざまな種類があり、それぞれが異なるニーズに応えるために設計されています。

・特別養護老人ホーム

長期的な介護が必要な高齢者が入居する施設で、24時間体制の看護と介護サービスを提供します。認知症の進行が比較的進んだ人や、日常生活で広範囲にわたる支援が必要な人に適しています。

・グループホーム

認知症の方を対象とした、少人数制の共同生活施設です。家庭的な環境で、利用者ができるだけ自立した生活を送れるよう支援します。日常生活のサポートだけでなく、社会参加やレクリエーション活動も積極的に行います。

・認知症対応型デイサービス

日帰りで利用できる施設で、機能訓練や趣味活動、入浴サービスなどを通じて、認知症の人の社会参加と健康維持をサポートします。毎日ではなく、週に数回の利用が一般的です。

４．施設は気軽に見学

熊本市西区に位置する「花もめん」は、見学を歓迎しています。

見学ポイント

・温かい雰囲気：花もめんの施設は自然に囲まれた場所にあり、まるで家族のような温かい雰囲気の中で生活できます。少人数制で、一人一人に合ったケアを提供しています。

・快適な居住空間: 全室個室で日当たりも良く、電動ベッドや収納スペースも完備。自宅に近い設計の浴室など、清潔で快適な居住環境が整っています。

・充実したレクリエーション: バリエーション豊かなレクリエーションを毎日実施し、地域の行事への参加も積極的です。利用者の社会参加を支援し、楽しい毎日を送っていただくことを大切にしています。

ご家族での見学や、施設に関する質問、特に認知症ケアについてのご相談は、いつでも気軽にお問い合わせください。見学は施設選びの大切な一歩です。実際に足を運び、雰囲気を感じ、スタッフと話をすることで、ご自身やご家族に合った施設かどうかを見極めることができます。