認知症の初期症状:この歩き方は危ない
認知症は徐々に進行する病であり、初期には微妙な変化が見られます。特に歩き方の変化は、見逃されがちな初期症状の一つです。普段と異なる歩行パターン、例えば足を引きずるような歩き方や、バランスを取るのが難しそうな不安定な歩き方は、認知症のサインである可能性があります。このブログでは歩き方の変化以外の初期症状にも焦点をあて書いて行きます。認知症の早期発見に繋がれば幸いです。
1.認知症とは:定義とその歴史
認知症とは、脳の様々な疾患や損傷が原因で、記憶力、思考力、判断力、言語能力などの認知機能が低下する症状を指します。この症状は進行性であり、日常生活に大きな支障をきたすことが特徴です。認知症には、アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症など、様々なタイプがあります。
認知症に関する記録は古く、紀元前の文献にもその症状が述べられていますが、現代的な理解に至るまでには長い時間がかかりました。1900年代にはいり、アルツハイマー博士が特定の脳の変化を伴う症例を報告して以来、認知症の研究は大きく進展しました。
20世紀後半になると、人口の高齢化が進み、認知症患者数の増加が社会的な問題として認識され始めます。このことが認知症への関心を高め、研究がさらに進展しました。
現在、認知症は単に高齢者の問題ではなく、全世界が直面する重要な公衆衛生上の課題と認識されています。予防、早期発見、早期介入、患者と家族への支援など、認知症に関する総合的な治療と支援が求められています。今後も新たな治療法やケアの方法が開発されることが期待されています。
2.認知症の初期症状
認知症の初期症状は、日常生活の中で見過ごされやすいものです。初期段階では、軽度の記憶障害や判断力の低下が主な症状として現れることが多く、これらは徐々に進行します。
・記憶障害
最も一般的な初期症状の一つが記憶障害です。特に短期間の出来事を思い出すのが難しくなり、同じ質問を繰り返したり、物を置いた場所を忘れたりすることがあります。
・判断力の低下
判断力や問題解決能力の低下も見られます。これにより、日常生活での決定が難しくなり、財務管理や緊急時の適切な対応が困難になる場合があります。
・言語能力の変化
会話中に適切な単語が見つからない、あるいは言葉の意味を理解するのが難しくなるといった言語能力の変化も、認知症の初期症状の一つです。この結果、コミュニケーションが困難になることがあります。
・変化する社会的行動
性格や行動の変化も認知症の初期症状の兆候です。以前には興味を持っていた活動に対して関心を示さなくなったり、引きこもりがちになったり、他人との社会的な交流を避けるようになることもあります。
認知症の初期症状は人によって異なますが、これらの変化に気づいた場合は、早期に医療機関へ相談することが推奨されます。
3.認知症の初期症状かも?と思ったら専門家に相談
認知症の初期症状を感じた時、それがただの忘れ物や通常の加齢による物忘れと区別がつかないことがあります。しかし、早期発見・早期対応は認知症患者さんとその家族の生活の質を大きく左右するために重要です。
熊本市西区にある『(有)花もめん』は、こんな時に相談できる施設の一つです。
『(有)花もめん』は、多様な介護サービスを提供する施設です。例えば、認知症対応型デイサービスをはじめとした、認知症ケアに特化したサービスを展開しています。
・認知症対応型デイサービスあん堵: 認知症の方々に向けた入浴、排泄、食事の介護や、生活相談、健康状態の確認、機能訓練等を行うデイサービスを提供しています。必要に応じて有料でのご宿泊も可能です。
・指定居宅介護支援事業所花もめん: 指定居宅介護支援事業所として、介護相談、介護保険認定の代行申請やサービス計画の作成、サービス事業者その他との連絡調整も行います。
・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)クオン:認知症の方々が共同生活住居において、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、スタッフによる入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の介護及び機能訓練を行うことにより、利用者がもっている能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう提供するサービスです。
認知症の初期症状にお気づきの際は、一人で悩まず、専門知識を持つ『花もめん』のような施設に相談することが、大切な第一歩です。早期対応により、患者さん自身も家族も安心して生活を送るためのサポートを受けることができます。