認知症は病院でも相談できます
認知症に関する不安や疑問は、かかり付けの病院で相談することもできます。認知症の早期発見や適切な対応は、認知症の患者さんとその家族の生活の質を大きく向上させることができます。医療機関を通じて地域の支援ネットワークとも連携が取れるため、認知症に関する幅広い相談に乗ってもらえます。認知症でお悩みの方、家族の方がいらっしゃる場合は、遠慮なく病院を訪れ、専門家との相談を検討しましょう。 この記事では、認知症の相談ができる病院の特徴と、認知症に特化した介護施設花もめんの長年の経験から、ご家族が知っておいて損はない情報を書いていきます。
1.認知症について病院で相談するメリット
認知症に直面した際、多くの方が不安や戸惑いを感じることでしょう。しかし、かかりつけ医での相談には、患者さんとその家族にとって多くのメリットがあります。以下に、その主要なメリットを紹介します。
- 専門医による正確な診断
認知症の診断は、初期症状の見極めが重要です。まず、普段の様子や体調を良く知っている、かかりつけ医に相談することをおすすめします。その後、必要に応じて、紹介状など書いてもらい専門医を受診するとよいでしょう。専門医は、記憶力のテストや画像診断など、様々な検査が行われ、診断が下されます。近年は認知症の進行を緩やかにする薬も開発されていますので、症状に合わせて投薬治療が可能です。
- 包括的な治療計画の提案
認知症の治療には、薬物療法と非薬物療法があります。専門医は、患者さんの状態に最適な治療法を選び、薬物だけに頼らない治療を行います。認知機能を刺激するための活動や、日常生活をサポートするための介護技術などです。また、患者さんだけでなく、家族への支援と指導も重要な役割を果たします。家族は、専門医から認知症についての理解を深め、患者さんのケア方法を学ぶことができます。
- 地域資源との連携
地域の支援ネットワークや在宅介護サービス、認知症サポーターなど、地域資源との連携も行われます。これにより、患者さんとその家族は、病院だけでなく、地域社会全体からサポートを受けることが可能になります。地域支援ネットワークを通じて、様々な情報やリソースを得ることができ、在宅でのケアが必要な場合にも、適切なサービスを利用することができます。
2.家族が知っておくべき認知症の基礎知識
認知症は、家族全員に影響を及ぼす病気です。患者さんとその家族が適切に対応するためには、認知症についての基礎知識を身につけることが重要です。
- 認知症の種類と特徴
認知症には複数の種類があり、それぞれに特徴があります。
・アルツハイマー型認知症:最も一般的な認知症です。脳内の神経細胞が徐々に破壊され、記憶力の低下や判断力の衰えが見られます。
・血管性認知症:脳への血流障害によって引き起こされます。突然の症状の発生や、歩行困難などが特徴です。
・レビー小体型認知症:レビー小体と呼ばれる異常なタンパク質が脳内に蓄積することによって生じます。幻視や認知機能の変動が特徴的です。
- 認知症の初期症状
認知症の初期症状には以下のようなものがあります。単なる老化とあなどらずよく観察することが大切です。
・記憶力の低下:最も一般的な症状の一つです。特に新しい情報の記憶に困難を示します。
・日常生活の困難:例えば料理や買い物といった日常的なタスクの遂行が難しくなります。
・性格の変化:怒りっぽくなり、これまでとは異なる行動を取るようになることがあります。
- 認知症患者のコミュニケーション方法
認知症患者さんとのコミュニケーションには、注意点がいくつかあります。
・話し方の工夫:ゆっくりと明瞭に話し、簡単な言葉を使用することが重要です。
・非言語コミュニケーションの活用:身体的な接触や表情を使って感情を伝えることが含まれます。
・環境調整による支援:静かで安心できる環境を整えることで、患者さんがリラックスしてコミュニケーションを取りやすくします。
認知症に関する理解を深めることは、認知症の本人様とその家族にとって非常に重要です。正しい知識を持つことで、認知症に対する正しい対応をとることができ、生活の質の向上に繋がります。ただし、家族だけでなんとかしようと思わず、介護施設の利用も選択肢にあることを忘れないでください。
認知症特化型の介護サービスを展開している「花もめん」は、認知症のご家族をお持ちの方からの相談や見学がますます多くなっております。
気になる方は、一度ホームページを「https://hanamomen.net/」ご覧ください。